こんな常套句をタイトルにしてしまうのもなんだかなぁ・・・と思いながらもそれがほんとうにぴったりなこの季節。上着を忘れても夜遅くならなければ大丈夫、な気温に身体も慣れてきました。前回の投稿では雪景色だったのに、あっというまに春が過ぎて、少しずつ夏を迎える準備がはじまります。
3月には編集メンバーのひとりが初出産をし、これで4人中3人が母になりました。
べんかさ3号の出会い特集では全員独身で良き出会いを求めていたのに、この数年の私たちの変化は
ものすごいものがあります。そういう年齢なんでしょうね。
個人的に私は息子が2歳になり、少しずつ自分の時間を楽しめるようになりました。(その必要も身に染みて感じるようになった、といいますか)
前述の3号、出会い特集は私たちが出会いたいと思っていた但馬の人にとにかく会いに行ってみるという企画だったのですが、その中でも絶対!という存在だったのが染色家の寺口敬子さん。型染め作家、芹沢銈介氏のお弟子さんとして型染めを学び、今は但馬の西の端、新温泉町居組にて制作を続けておられます。取材をしてそのおおらかなお人柄に惹かれ、もちろん型染めという新たな世界にも惹かれ、昨年の夏よりとうとう習い始めました。
月に2回、住まいから高速を通っても最後は長い長い9号線で片道2時間半。幸い運転は大好きなので、その往復もまったく苦ではないし、4号の特集9号線で取材したあちこちをのぞき見ながらその変化を楽しんだり心配したり・・・。お稽古で寺口先生のところに滞在できる時間はほんとうにあっという間ですが、こんなに楽しいことあったんだ、と毎回思います。型を彫る、糊を練る、色を挿す、、どの工程も初めて知るもの初めて触るものばかり。40近くになる今までわりと仕事中心の生活だったので、大人になってからこんな経験ははじめて。糊の具合を見るのに触るだけでなく舌を使って味で覚えたり、水の温度で漬ける長さを図ったり、そんな風に自分の持てる五感を使うことをすっかり忘れかけていました。
これから長い時間続けられる趣味として、まだまだたくさんのことを身につけたいです。
あのとき思いきって取材の申込みをして良かった、弁当と傘を作って良かった!
出会いのきっかけは自分で作れるもんだしその続きにこんなに大きなうれしいことがあるんだな〜と
あらためてうれしく思う春(初夏)です。明日もお稽古です。